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ありがとう!

この物語に縁があり、しあわせと一言で言い切れない、たくさんの感情をいただきました。

出会いに、感謝を。大好きです。
めいっぱい、ありがとう!!!!!!!

単行本も楽しみに、まだまださよならは言いません。
牛先生へ、おつかれさまはそのときに。また、このものがたりを全力でバックアップしてくださった方々にも、ラストスパートをぜひ頑張ってください。
たくさんの元気をもらいました。ありがとう、大好きです。


そして目覚めろロイアイスキー!夏の祭典はお祭りだ!わたしも頑張ります。この日に最終回を迎えられた偶然にも、感謝を込めて。


ネタバレ感想は折り畳む予定です、コミックスオンリー派の方は、ネタバレにご注意くださいね。
今はこれまで!さあて最終回後のロイアイににやつこうか!

いつまでも、この作品がだいすきです、出会えて幸せです。
ありがとうごさいました!

感想が、長すぎて何を言いたいか解らなくなったので orz
とりあえずよかったエドウィンアル!!!!!!こっちの方が嬉し泣きだ!!!!

こそっとネタバレな小話を、ロイアイの日に寄せて。


「リザ?大佐は?どうしたって言うのよ、私たちの勝ちなのよ?『殺さない』、あなたの上官の無茶な理想が北に勝ったの」
そうじゃない、そうではない。確かにチェス盤のキングは討った。けれど、我々もまた、チェス盤のキングを失うに等しい危難に見舞われたのだ。……他ならぬ私の負傷によって。
考えて、思考を止めないで、これからどうすればいいの、どうすれば、あの人は――。
自死か。卑怯者め。
仇を討ちそこなったあの人の言葉、今更思い出すのは何故?
あの人こそ、何回死にたいと願ったか、解らない。自分が居なければ死ななかった誰かが大勢居るんだ、なのに何故私が生きている?虚無の瞳は深淵を見て、彼は考え続けている。生きている意味、生かされている意味、生きている自分の成すべき事を。……何度も死を決意しながら、自死を選ばなかった、あなた。
「……レベッカ、私、行かなくちゃ」
身体を起こそうとすると、がっちりと看護士に頭ごとホールドされる。民間人、それも自分を助けようとしてくれている人を傷つけるのは良心がとがめる。どうしたものか、考え考え、自由の利く手で点滴の針を抜こうとした、その手を押さえつけられた。
「馬鹿!あんた、死にたいの!?」
「違うわ、そうじゃないの、でも、行かなくちゃ」
考えて、考えて。これからどうするのか。闇に落とされたあの人のために。今までずっと闇の中、泥の川を渡ってきたというのに、本当に闇の中に突き落とされてしまったあの人のために……!
「リザ!」
「お願い、どいて」
腰を探る、ホルダーごとどこかに行って、愛銃がないのが痛恨事、舌打ちしながら身体を反転させようとした瞬間、強い、熱い手のひらが肩を押さえつけた。
「我が侭を言うんじゃないわよ、あんたを死なせるわけにはいかないのよ!」
熱い手のひらががっしり押さえる肩から、痛みが激烈に襲いかかる。顔をしかめながらも叫び返したのは反射だった。
「レベッカ!私は死なないわ、だから」
「鎮静剤を、はやく!」
「だめ、眠りたくない、いや――!」
今は休んでいる時じゃないの――叫んだ、それをレベッカに張り倒されるように押さえつけられ、素早く私につながる点滴の管から鎮静剤を投与された。象でも眠る眠剤持ってきなさい!、怒鳴ったのは耳慣れた親友の声。
嫌だ、眠りにつくのは嫌だ。眠れば思考が止まる、無防備になる、私は私を守れる状態を保持できなくなる、それはいけない、今こそ、私はあの人の目となり、あの人の背中を守って逝かなくてはいけないのだ――これからという時なのに!


大方の後始末を終えればすでに明け方の頃合いだった。
「……中尉」
金色に縁取られた目蓋は開く気配もない。ERから一般病棟に搬送された後も、彼女は眠り続けている。傷口を縫わずにあなたの所へ這いずっていきそうだったものですから、眠らせました。彼女の親友にあたる、レベッカ・カタリナ少尉の図々しくも的確なお節介は、今は失った悪友を思い出させ、苦笑を漏らした。
すまない、ありがとう。
身近な謝辞を口ずさめば、全くです、とさばさばと言われた。
あなたが絡んだ時のリザを止めるのはいつも一苦労なんですからね。視力が戻るなら一番にあの子に知らせてくださいよ。
竹を割ったような性格、と言う比喩があるがまさに彼女に相応しい。
心配させるな。
恩に着せるような言い方をして、込められた意味はたったのこれだけ。悪友だろうと親友だろうと、お節介な誰かが傍にいるのは酷く有り難いことだ。
柔らかに上下する胸、血色の悪い白い顔、点滴と輸血用の管がつながって、昏々と眠り続ける、彼女以外誰も居ない病室。国家転覆の中核にいたための隔離処置だろう。私も人のことは言える身の上ではあるまいが。
医師から聞いたが、最低限でも一週間の安静が必要、とのことだが、目が冷めた途端、彼女は働き出すのだろう。
闇の中で、たった一筋の光であり得たように、常に自分にできることを彼女は模索し続けている。思考を止めず、生き足掻く。有りのようにちっぽけな我々が残す、小さな足跡の一つとなって、後生への導となり、礎となるよう願いながら、ワンショットワンキルの重い使命に立ち向かう。
「ホークアイ……師匠……」
彼女を他の部下と違って、ファミリーネームで呼び捨て出来ない理由の根幹。
せんせい。リザを処刑人とした私は、正しく焔の錬金術師として、後生へ繋ぐ足跡の一つとなれたでしょうか。
追憶の彼方からの応えはどこにも無い。あの日、あの禍々しくも、何よりも美しい背中を見た時から、いまだに、暗中模索。
「……ますたんぐさん?」
幼い響きの声、はっとして視線を下ろせば、金色に薄く影を落とす長い睫が震え、ゆっくりと鳶色の瞳があらわれた。ぼうとした視線が今ひとたび、ゆるりと彷徨い、ロイを捉えた。
「おはよう……中尉」
リザ。
名で呼ぶには、なんて遠いところに来てしまったのか。不思議そうな顔をして、大きな瞳を瞬かせたリザは、そろりと白い腕を上げた。血の洗い流された白い腕は、美しく鍛えられてしなやかだ。
「……大佐?」
ようやく、過去と、今が合致したのか、細い喉から正しい呼称が零れ落ちた。
しっかりと、目を合わせて笑いかけると、鳶色の瞳に柔らかな光彩が滲むのが解った。
「……ドクター・マルコーからの辞令だよ。他人の――恐らくは、イシュバールの命で光を取り戻してやるから、」
銃を操り、一時はロイの後頭部にさえ向けた指先が、恐る恐る輪郭の淵に触れる。
「イシュバールの復興政策に尽力せよ、と」
ほろり、と零れた涙の端から、また一つ、また一つ。確かめるようにロイの頬を柔らかく、冷えた手が撫でて、しっかりと自分を見据える黒い視線を捉えた鳶色の瞳が滲む。
「……目が」
「ああ、見える」
「そう、ですか」
血の気のない手が、優しさだけを救って集めたような仕草でロイの目蓋を撫で、そっと手のひらで輪郭を包む。冷たい手を、軍人の大きな手が上から包むように、しっかりと握り、快活に笑った。
「着いて来い。忙しくなるぞ」
「……何を今更」
悪辣な台詞に人好きのする快活な声、しかし、その全てを実現へと向けて薦めることが出来る、大きな手。リザのちっぽけな手と全然違う、ロイの手だ。未来を見据える、ロイの目だ。
「良かった」
静かな沈黙に一滴の涙を零すように微笑みながら、リザは温まっていく指先に、じんと痛みを感じた。
「もう誰も何もあなたから奪わないでと、もう何度」
祈ったか、解らなかった。
囁く声は静かに。再び光を得た瞳だけを寿いでいた。
「私の方こそ、……今回ばかりはひやひさせられた」
「いつも、私ばかりがひやひやさせられているのですから、たまには逆も新鮮なのでは?」
「新鮮なものか」
吐き捨てて、ロイは重ねた白い手を強く握りしめた。
「二度と味わって溜まるものか」
この人だけは失えない。
何度だって確認した。他の誰を失っても、もう一人で立っているには苦しすぎる、だから。
「…………良かった、生きてて」
静かな、万感の思いのこもった声が病室に響いた。そろりと伸びた、管のぶら下がったままの腕。構わない。針くらい自分で刺し直せる。頬に添えられた手を握りしめながらロイが屈み込む、間近で見つめる視線がしっかりとリザを移しているのが笑えるほど嬉しい。
「私も、良かった」
白いリネンに、明け方の蒼い影が薄く落ちる。重ね合わせた額とか、首に回した腕とか。頬を合わせた手のひらの大きさ。大丈夫、生きている。
「……ロイ」
なきそうな声で囁いた。苦笑するように、金色に散る髪を撫で、ロイが静かにリザと額をあわせ、鳶色の瞳を覗き込む。
「リザ」
大丈夫。
歩いて行ける。
これからも。だって、二人で。

生きてる。


命の在処@鋼、ロイアイの日に寄せて

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プロフィール

ゆつき

Author:ゆつき
日々徒然。
何とか生き延びている。
うっかり突発小話ありけり。
何が出てくるか解らない。
おそらく切羽詰った精神状態で出てくる故注意が必要。


おねがいごと。
小話の続きは、コメントのほうに私が書き込んでいますので、小話への直接コメントはご遠慮くださいませ。

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