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灰姫

いつかという日を夢見ていた。

黒纏の縁飾り、びろうどの流れる外套。白金に輝く頭上に花冠と宝冠を戴き、絹しゅすの盛装、揃いの手袋。気高い鳥のように白い項をしゃんと伸ばし、遥かな高みから少女は歓呼に応えるべく足を進めた。ノーブルスカーレットの絨毯を小さな足が踏む。流れる外套を優雅に寄せて、彼女はふと視線を流した。
「不安か?」
「いいえ、あなたが其処に居てくださるならば」
打てば響く声音が帰る。威勢のよさに萌えるような赤い髪をした青年が流れる動作で傅いた。高貴な御手をとるのも不敬にあたる国第一等品の女性。少女は国の宝であり民の宝であり、王の宝であり、また彼の宝であった。
深い色に染まった外套の端をそっと手に取り目を伏せるまま唇を寄せる。
「望むなら、我が忠誠はいつ如何なる時も君がために」
伏せた瞳が上がると真紅の髪の間から切り込む強さの瞳が射てくる。彼女はまっすぐその瞳に手を伸べた。
「お立ちになって。貴方はわたくしと共に並び立つもの」


さあ行きましょう、いつの日かこの国を二人で支えるのだから。


「そう、わたくしは望んでいるの、過去も今も未来もずっと。貴方と二人でここに立ち、宝冠と勺を手にするのです」
そしてたった一人で少女は血のつながらぬ王家の祖から至高の座を戴く。そんな日の話。


あのまま無事に行っていればこういう展開もありだったんじゃないかなって思うー!つか文字変換がとても駄目になっている気がする。

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プロフィール

ゆつき

Author:ゆつき
日々徒然。
何とか生き延びている。
うっかり突発小話ありけり。
何が出てくるか解らない。
おそらく切羽詰った精神状態で出てくる故注意が必要。


おねがいごと。
小話の続きは、コメントのほうに私が書き込んでいますので、小話への直接コメントはご遠慮くださいませ。

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