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I'm looking for A perfect sky.

振り返る、ということを大切に出来る人間になりたいんだといっていた。過去から逃げ出さず自省と反省の積み重ねを忘れぬようにつとめることが出来れば、未来へとつながる後悔が少しでも減るかもしれない、と。いまは過去の積み重ねなのだから、と。
直視せよと言うのか。この数々の残虐無比な世界を。
振り返れと言うのか。駆け抜けた絶望を今一度。
夢ならば覚めてほしい、主が現実でないといってくれるならなんだってするだろうとも。
出来ることなら振り返るという行為などしたくない。ただまっすぐに前だけを見ていればいいそんな風に生きていきたい自分はそれでよかったのに、脳裏を過ぎる過酷な思惟はかつての現実を投影してのものでしかなく振り返ることなくまっすぐひたすら未来を見て疾駆していた足下を揺らす。振り返らなかったから、進むべき道を間違えたとでも言うように。
どうか、どうか、どうか、どうか。
覚める事なき現実から未来への虚言にすがって逃げ出してしまいたい。
それなのに耳に届く声は消えない。
怨嗟の声であればいいのに。ただ己を恨むだけの声であれば自己憐憫と諦観の境地で堪えることも出来ただろうに、耳に届く声は祈り。
どうか愛するもの達の平穏を。
どうか我らに安息の地を。
どうか我が朋友に未来を。
どうか我らが国に幸あらんことを。
この祈りの声が耳に届くから未だ屍の上に膝をつき黄昏を見送りながらなお、獲物を放すことが出来ぬ。
過去へと思惟を運び揺らがす声を振り切りきれず、それでも裏切って願うことは罪だろうか。
もしもういちどすべてがやりなおせたらと。

炎と死のまがつうたが塞ぐ空を仰いできつく睨む。
そして世界は契約の時を迎える。
青く晴れた空を少女は酷く恋うていたその過去を一顧だにせず、その無垢な身を薪にくべるかのように投げ出した。

声も祈りも自分の決意も何もかも手の届かないところに聞こえないところにあれば良かったのに。

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プロフィール

ゆつき

Author:ゆつき
日々徒然。
何とか生き延びている。
うっかり突発小話ありけり。
何が出てくるか解らない。
おそらく切羽詰った精神状態で出てくる故注意が必要。


おねがいごと。
小話の続きは、コメントのほうに私が書き込んでいますので、小話への直接コメントはご遠慮くださいませ。

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