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指が。

指が止まりました。いやいやいや。待って待って。ただでさえ三歩進んで二歩下がるかんじなのにどどどどうしよう。


仰向けられ、細いおとがいを押さえつけられて、熱くて柔らかな口づけが吐息をふさぐ。目眩と同時に体中を熱い熱が犯していく。しかしその傍らで心は縹緲たる草原のように渇ききっている。冷たい澱が心を鬱いで、不吉な影がどうしても頭から離れない。
「んっ……」
いつの間にか首筋を、骨張った大きな手が滑る。この世の何よりも、命よりも惜しくない手のひらだ。千鶴の何もかもをなげうってでも繋ぎ止めていたい手のひら。その感触が氷のような冷たさを逆に思い起こさせて、恐怖に体が凍り付く前に千鶴は自分から無理矢理土方の唇を割る。しかしそうと知りながら熱い吐息はあっさりと離れていった。
「ぇ……」
「何、考えていた?」
深い紫苑のような双眸が、唇の届く距離から千鶴のぬばたまを射抜いた。
「……歳三さんのことを」
熱さに擦れた吐息を吐きながら塗れた唇が拙い声を紡ぐ。華奢なおとがいを押さえつけていた土方の手はいつの間にか千鶴の唇から零れた唾液で塗れていた。ぺろりとしずくをなめ取って獰猛な光陰を瞳に宿した土方が、口づける瞬前の間際に呟く。
「嘘を付け」
つぶやきは口付けの熱に溶けていく。大きな手のひらが耳と頬を、こめかみを押さえつけて無理な角度で口付けられ、千鶴は拙い仕草でどうにか応えながら、甘やかな坩堝に溺れていった。頬に零れた涙を息苦しさのせいだと言い訳して。


オフ本の没ネタアワー。(書いては消し書いては消し)(そしてそこから動けない)(ぎりぎりぎりぎりぎりぎり)(駄目だ読み直してこなくっちゃ……)(誰か読んでくれないかな……)(自分で把握しないと進まないから)(誰かあの舅何とかして)(※このネタは自分にサービスしております)

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プロフィール

ゆつき

Author:ゆつき
日々徒然。
何とか生き延びている。
うっかり突発小話ありけり。
何が出てくるか解らない。
おそらく切羽詰った精神状態で出てくる故注意が必要。


おねがいごと。
小話の続きは、コメントのほうに私が書き込んでいますので、小話への直接コメントはご遠慮くださいませ。

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