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FC2にまで

投稿しようと思ったら、FC2にまでついったーやりませんか!?と薦められました。いや、初めても続かないと思うんです……読むだけで満足するに違いないと……。友人だけでなく無機物にまで時代に遅れてますよと言われるのは切ないです。


5月の日記がこれで二つ目だというのに愕然としています。
鋼の展開に、「何でお前ら入籍してないんだ」と愕然としています。
鋼、次号最終回に、愕然としています。

orz

何を!何を糧に生きていけば良いんですか人生を……!!!!!!!!! orz
いいえ、原作終了こそが我々のスタートラインですね。今こそ妄想の時。立ち上がれおたく。

さて……ちょっと妄想の旅に出てきます。どこかに小説スキルが落ちてないかな……。いえ、日々精進、日々妄想ですね。地道に頑張ります。これならやめずに続けられる自信があるんです。
あ、下はちょっとやんちゃな先生です。ゼノギアスでヒュウガ×ユイとなっております。シタン先生×ユイさんより萌えるんですが……一番は若マルですが!
ソラリスの最下層に生まれたのは今から二十二年ほど昔のことになる。当時のことは鮮明に記録されており、思い出そうとすれば記憶の中に精密な五感を際限して現れる。ミツバチのように扱われる労働者達。使い物にならないと判断されれば速やかに然るべき『処理』をなされ、あとには何も残らない。箱庭の中にはその人間が住んでいた、と言うデータだけが電子の海に規則的に受理され、真っ白になった部屋にはまた新しい誰かが『外』からやってくる。
そういうところが、ヒュウガにとっては世界の全てであった。ものごころつく前からのインプリンティング、『処理』されないためには食費、光熱費、学費などの費用を掛けられるべき存在であると上に認めさせねばならない。無能であればあるほどに、奈落の底の住人は『処理』へのカウントダウンを刻んでいる。否、ナンバリングされている。それを踏まえれば、ヒュウガはそのナンバリングからは、最も遠い位置にいたと言えるのであろう。
己が生まれたときの記憶はもっていない。しかし、一番古い記憶は一つを超える前に、祖父の扱う刀に手を触れたことだ。家族からは酷く怒られたが、ヒュウガは酷くその刀に惹かれた。その理由は数年を経ずして顕れる――剣術を授けるにはいささか幼すぎる年齢ではないかと、家族の大半は訝しんだが、ヒュウガの強い希望と祖父の取りなしによって、無事稽古を始めることが出来た。幸いなことか否かは判別が付かないが、家族の反対を受けることが無かったことは有り難かった。――ソラリス最下層、そこは規則的な労働を課せられる働き蜂の住処であったが、同時に治安の典については及第点を付けるのは難しい。『上』の階層へと登れば、そこは天国のようなところだと皆は言うが、そんなことは夢物語に過ぎないし、一握りのものが時折才能を見いだされて『上』へと上がるが、その後の消息はとんと知れなくなる。だから家族は働き蜂として、この天国の、奈落で共に助け合いながら生きていた。ヒュウガも早くに家族の庇護の対象から外れ、養う側に回らなければならなかったし、幼いものが一人歩きをして生き残るには何らかの武術の習得は欠かせない。武道の習得は早い内に行われ、幼い間に叩き込まれなければならない、身を守る術だった。また、その他にも、戦闘能力やエーテルに秀でれば、『上』の階層への抜擢も僅かながら期待できるので、武術を得意とする家は、大人達が働きに出ている間、近辺の子どもたちの武道を視てやるように頼まれることが頻繁にあった。ヒュウガは偶々そういった家系の家に生まれただけであるから、怪訝には思われても、反対はないのも当然だったのかもしれない。しかし、ヒュウガの才は、その家系に産まれたものだからと言い切るには、少々秀逸に過ぎた。
成る程、この刀、お前を選んだか。
家宝であり、祖父の至宝であった双剣「白壇」「黒壇」を譲り受けることと相成ったのは、僅か六歳のことであった。祖父に師事した剣術を水を吸い込むように幼いヒュウガは習得し、最下層では幼いながらに早くも腕利きの天才が現れたと『上』にも届かんばかりの名声を得ている。しかしヒュウガはそんなことにはとんと興味はなく、ただ剣術の腕を磨くことにのみ没頭し、全てを修めてはじめて、「これ」は便利だ、と客観的に考えた。幼い自分にとっては外的はほぼ体格が良く、自分より体力もある。こればかりは時間が解決してくれるのを待つしかないが、刀は、良い。素早く相手の懐に滑り込み構えた刃を水平に、助骨の隙間に差し入れる。抜くときに僅かに捻り、その反動を利用して離れれば大抵の相手は地に臥した。小さな身体で、最小限のエネルギー消費で、相手を完全に無力化できる効率の良い武器だった。
その才能は剣術にだけには収まらなかった。あらゆる学術に手を伸ばし、次々に飛び級を重ねて博士を取った。もうこの時点で、ヒュウガは消費されるものではなく、能力を利用されるものとしてソラリスにあった。
そんなヒュウガがだが、やはり傍から見て一番突出していたのは剣術と、そしてエーテルであった。エーテルを利用した剣術や、科学、ナノマシン、細菌、生物兵器の研究所にまで顔を出しては率先して意見を求められるような立場にあった。――それが仇になって帰ってきたのは何の因果だ。
十三歳の頃。既に『上』に登るのは確定しているだろうと回り中から認められていたヒュウガは、当時流行った疫病によって両親と八人の兄、双剣を継いだ祖父ら、家族の全てを無くした。勿論それはヒュウガの家族だけに留まったわけではない。天国の最下層に降り注いだ厄災は、等しく全ての命を奪った。
そうして彼の名誉をも奪った。
今回の疫病はヒュウガ・リクドウによって故意に起こされた毒物、生物兵器の実験なのではないか。
人為的なバイオハザードを起こした驚異の『天災』。彼の名声は、一気に地獄の住人から「上」の住人に至り、ソラリスの全住民の知るところとなった。
奪われなかったのは命だけだ。噂の源となった天賦の才が、皮肉にも「上」からの保護対象に該当したからだ。さもなければ危険人物と見なされて、蜂の巣の住民の私刑によって息の根を叩きつぶされていたことだろう。そして、ヒュウガだけが生き残ったことで、噂は坂を転がる石のようにどんどん加速し、尾びれ背びれを付け、ついには迫害にまで至る。
ユーゲントへの入学までの、約三年。殺意、恐怖、嫌悪、それ以外をもつ視線を投げかけられたことは、ない。




「ヒュウガ」
呼びかけられた声は聞き覚えのある音声だ。検索する必要もなく、答えは出てくる。
「ああ……ラムサスですか」
ぼんやりと額に零れてくる前髪をくしゃりとかきあげながら欠伸を噛み殺す。開きっぱなしのコンピュータのディスプレイを覗き込み、物珍しそうに首を傾げる金髪の青年は、精悍な顔を軽く顰めた。
「珍しいな。趣味の最中に居眠りとは」
「失敬な、趣味じゃなくて、仕事ですよ。今回は」
今回は、とつけるあたりが抜け目ない。しかし友人はとがめることなく、人の悪い笑みを浮かべただけだった。
「全く、お前はいつもそうだな」
「二十二年間をそう簡単に変えられるものですか」
眠たげな声のまま、片手が伸びてキーボードを叩いていく。あっという間に流れていくディスプレイの中の情報の羅列を満足げに眺めて、ラムサスは重々しく頷いた。
「違いない」
ぱしっとレトロなパピルスが、ヒュウガの視界を遮った。眼鏡越しにひらひら踊る紙は近すぎて文字が読めない。この友人は時折、こういった子どもじみた態度で突っかかってくる。ユーゲントにまともな人材は居ないのか、と以前嘆いていた銀髪の友人には、諦めてくれとしか言うことが出来ない。……今はもう、彼は彼の愛しい人々に手を伸ばすことが出来ただろうか。
「――ラムサス、そちらは?」
埒もない思索からフラットに思考を切り替えて、眼鏡のブリッジを上げた片手がぱしっとラムサスの手の中にあるパピルスを奪う。徹底して電子書籍化が進められたソラリスにおいて、紙媒体の書類は重要な機密保持を要する場合にのみ使用される。
しかし、この二人にはいささかの緊張感の欠片もない。掴み取った書類に視線を走らせている間、ラムサスは腕を組み、開いているコンソールを陣取った。口端を引き上げた不敵な笑みが面白そうにヒュウガの眼鏡の奥を読もうとしている。
ディスプレイが薄青く点滅し、その中に光る白い文字は僅かに照明を落としたこの室内で不思議な光彩を放っている。光の中でくるくると踊る、幾何学的な直線と曲線の意味をラムサスは理解できない。この友人に関しては、理解を諦める方が早いのだと、早々に結論を出している。――そうでなくば、見いだした甲斐がない。わざわざ『処理』待ちであふれている、第三市民階層まで赴いた甲斐も。
「辞令だ、ヒュウガ。――ソラリス守護天使、ゲブラー総司令官として、シェバトを墜とせ」
傲然と足を組み、自信に満ちた顔がヒュウガに向けられる。ちらりと横目で視線に応えて、ゆっくりとヒュウガは笑って見せた。
「これはこれは……こんな若造に任せて頂けるなんて、ソラリスの人材不足も深刻なようですね」
「違いない。――我々が頂点であることを、シェバトのみならず、成り上がりだの低層出身だの言っているソラリス中の馬鹿どもに宣言して見せろ」
若きユーゲントのトップはにやりと笑ってディスプレイを見上げた。大きなディスプレイにはいくつものウィンドウが開かれており、様々な言語や、言語ですらないものまで明滅しては電子の光に瞬いた。
「やれやれ、簡単に言ってくれる…人使いの荒い上官は嫌われますよ」
「椅子に座ってるだけの引きこもりに仕事を与えてやったんだ、ありがたいと思え」
「では、これは私に来るものではなかったのですか?」
辞令にはソラリス語で間違いなく己の氏名が刻印されている。にやと笑った上官殿は、さらりと台詞を口にした。
「第三次シェバト攻略戦は間違いなく過去最大の規模のものとなる――しかし我々も、そうそう無駄駒を費やしているわけにもいかん。代わりはいくらでも連れてこれるが、逸材を見つけるのは砂漠の砂金探しに等しい。馬鹿な労力を費やすよりも、ユーゲントえり抜きの守護天使を付ければ、想定の約半数の兵士でシェバトを堕とすと言ってやった」
「それはそれは」
自分たちの二回り以上年上にあたる軍務長官は、さぞかし愉快な顔をされたであろう。
「是非、ご期待に応えて見せないといけませんね」
長い指先が軽やかにキーボードの上を踊る。美しい幾何学模様が流れていって、最後の一つの方程式が加えられた。
真っ青なスクリーンを背景に、白く浮き上がりくるくる回る化学式。
「シェバトの女王は不死だと聞きますが、これでも死なずに済みますかねえ」
かたん、と立てかけておいた剣を携え、ヒュウガは立ち上がる。
「では、久しぶりのお仕事です。下準備をしてきますよ。シェバト陥落の」
軽く言い放った言葉に、ラムサスが僅かに視線を眇めた。しかしそれに気がつかない振りをして、ヒュウガは静かに踵を返す。
「守護天使が天才と評される理由を、『天災』によって御照覧あそばしましょうか」
その言葉を最後にヒュウガはコンピュータに埋め尽くされた青白い部屋を出て行った。あとに残るのはくるくる回る、美しい化学式。それも、セキュリティシステムによって、ゆうるりと姿を消して、ブラックアウトしていった。


翌日、ソラリスの宣戦布告と同時に、シェバトに最悪の天災が天使によって引き起こされた。
偶然、ソラリスの宣戦布告と同時にシェバトを襲ったバイオハザードは、シェバト総人口の約三分の一を初日で殲滅せしめる。軍属も民間も関係無く、死を纏う、見えない天災が悠久の空に漂うシェバトの全てを地獄の奈落に突き落とした。
その中に、ミドリという少女が居たことも、ユイという少女が居たことも、彼女らがどれ程むつましい親友同士だったかも、現時点でソラリスの守護天使には知るよしもない。



奈落の星@ゼノギアス ヒュウガ×ユイ

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プロフィール

ゆつき

Author:ゆつき
日々徒然。
何とか生き延びている。
うっかり突発小話ありけり。
何が出てくるか解らない。
おそらく切羽詰った精神状態で出てくる故注意が必要。


おねがいごと。
小話の続きは、コメントのほうに私が書き込んでいますので、小話への直接コメントはご遠慮くださいませ。

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